イエレン議長が「タカ派」に転身!
注目度高まるイエレン証言 タカ派?ハト派?各メンバーの発言でバランスをとるFRB 市場参加者の関心は再び米利上げに向き始めた!?
(写真:The Fed’s New Year’s resolution by Day Donaldson Follow)
こんにちは、盛岩外四です。
ギリシャ問題はユーロ圏首脳会合でギリシャ救済案の骨子が合意され一山を超えました。中国株式市場は先週に急反発をしたものの、15日には上海総合指数が3%の下落、上海B株は7.5%の急落となり、再び暗雲が垂れ込めてきました。
外国為替市場に目を向けると、市場参加者の関心は再び米利上げに向き始めているようです。イエレン議長が先週の金曜日に米オハイオ州クリーブランドで行われた講演で、年内利上げを強く示唆したからです。
ドル/円はこれを受けて週明け東京市場でも続伸。123円台を回復してきました。そもそも、イエレン議長は4月まで、利上げについて経済指標の改善状況次第、合理的根拠が整ってからとハト派的な発言を繰り返してきました。各連銀の総裁が早期利上げ論を展開していたこととは反対に、です。しかし、5月に入ると一転してタカ派的な発言に転換し今回も同様の姿勢を改めて示しました。
市場参加者の手綱を上手に操るFRB
一方、先ごろ公表されたFOMC議事録では、年内利上げに対して慎重な意見が多数出ていたことが分かりましたが、それを覆すような発言をしたということになります。
この間、経済指標を見る限り、劇的な改善は起きていません。一部に好調な指標が見られましたが、小売売上高は予想外のマイナス、賃金上昇も弱いままです。
その反面、ジャブジャブの緩和マネーに慣れきったマーケットに対して、環境の変化を受け入れさせる準備をしているということになります。つまり、「しばらくの間、金利を引き上げる情勢にはならなくても、いずれは上げますよ。」という意思表示をしているに過ぎないと考えられます。
と同時に、「経済情勢が利上げをしない状態になったからと言って、気を抜かないでくださいね。」という意味も含まれているはずです。要するに、市場が前のめりにならないようにする一方で、利上げ期待の消滅もまたよろしくないということです。
イエレン議長がタカ派的な見解を示せば、FOMC委員は慎重論を展開し、議長がハト派的な発言をすれば、連銀総裁たちが強気論を展開して、市場参加者の手綱を上手に操っているということでしょう。FRBが預かるのは一国の通貨ではありません。基軸通貨です。
政策の転換をする際は、充分な時間を取り、ポジションが突然ひっくり返るような方法を採ることはできません。マーケットが不安定化するからです。
日々の値動きに神経を尖らせるトレーダーにとってはイライラするかもしれませんが、コミュニケーションの方法としては常套手段といえましょう。
ただし、これがかなり長期化すると、市場参加者の信頼が弱まり、中央銀行トップの発言に耳を貸さなくなる恐れはあります。
事実、ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン教授は、「利上げのシグナルを発信したまま先送りを続けること」と「利上げを早期にしてしまうこと」両方にリスクがあると指摘しています。
今の主要国の金融政策と経済と為替市場の動きは矛盾だらけ?
中国株式市場の急変は、黒田総裁も15日の会見でリスク要因として指摘しています。同時に、巨額マネーの消失という問題だけではありません。原油価格は再び50ドル台前半まで急落しました。今週に入っても戻りは芳しくありません。
黒田総裁をはじめ、イエレン議長もECBのドラギ総裁も、原油価格の下落が物価上昇を阻んでいるとコメントしていました。つまり、米利上げや日欧の量的緩和にも影響してきます。そもそも、今の主要国の金融政策と経済と為替市場の動きは矛盾に満ちあふれています。米利上げ期待が高まれば、米国経済の足を引っ張り、利上げが遠のきます。
一方、市場参加者の期待が大幅に後退すればドル売りとなり、米国経済が活性化します。その一方で、日欧豪は為替安を歓迎していますから、これもドル高要因となり、利上げ期待の重石になります。
14日に発表された米国の輸入物価指数は前年比でマイナス10%。ドル高が沈静化しつつあった中でも衝撃的な結果だったといえるでしょう。とはいえ、経済指標と金融政策と相場の動きがリンクするわけではありません。
市場参加者が前のめりになれば、トレンドを形成してしまいます。また、ボラティリティも上昇させてしまうでしょう。
一時期の動きに振り回されず、「相場は相場に聞け」を念頭に精進を重ねてください。



FRB議長の言葉は良きにせよ悪気にせよ市場の動きを活発化させますからね~
基軸通貨を預かる責任者 重い言葉です
言い方は悪いですけど、たかが一国の中央銀行責任者、たかが世界流通通貨量数%の中央銀行の責任者とは全く違う重みがそこにはあるのでしょう・・・。
その点、私たち個人投資家は気楽なものです
どんな相場環境になっても自分を見失わず淡々と利を重ねわからないときは手を引いていられるのですから^^


いつも勉強になるメールを送って頂きありがとうございます。FXトレードも3年目になり、まだ山あり谷ありの成績です。混沌としてきた世界情勢に今後考えられる傾向があります。相場はやはりトレンドが発生して利益が得られることが多いと思ってます。しかしボラティリティーは高いもののブレが激しくトレード采配を頻繁に変えていかなくてはならない状況が今後発生してくるように考えています。こんな時はショートでのトレードになり易いので当り外れが生じ、利益に結びつかないことも考えられます。もしこのような状況になると盛岩先生はどのような対策を考えられるのでしょうか。


盛岩様・FPOの皆様
いつも、有難うございます。孤独的な日々の中で、私の為のメールを有難く読ませて頂きました。人は病の器、とかいう人が居られますが、高齢者になりますと、本当に実感するようになります。若い時に健康に留意しておけばよかった、と今になって思います。せめて早期発見・早期治療がせめても、自分とともに生きている体に対する思いやり…と思うようになりました。
中国一般女の度阿呆さとFRBCHAIRWOMANのYELLENは美人だねえ。pRINCETONで博士号を持つ。旦那はAKAROFともにユダヤ人。UCBERKELLYの経済学部長でNOVELも持つ全米経済学会会長。BOJも白方みたいなのが政府に盾突くと株も荒れてMISSPRICEが出るのだが黒田では。
MISSPRICEでAGCと旧近鉄旅行KTCM?を買った。是が上がるという事は藤ノ井さんのいう誰かが買って会社合併でもするのか。相手はHISか?藤ノ井さんのコーナン商事もあれから上がりっぱなし綺麗な右肩上がり。東電も最高の最大のMISSPRICEでしょう。THANK YOU VERY MUCH。 tamada yoshihiko