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日銀の異次元金融緩和の落とし穴!

「黒田くんが地雷を踏んだ?!」藤ノ井俊樹氏と盛岩外四氏の対談で浮かび上がったアベノミクスのとんでもない話!!

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かめ(小泉亀雄)ですぅ。ウチの会社がアップしているYouTubeの動画を見ていると、藤ノ井先生と盛岩先生のコラボ動画を発見!

でも、どうも聞いてると・・・なんか、ありきたりやん!最近、よくテレビとかで専門家が話しているようなことを言ってるな~って。「日本経済の先行きはやばそう」みたいな。

ところが、そのあと気づいてビックリ。Σヽ(゚Д゚; )ノ

この動画って、かめが入社する前、2013年の5月に撮影されていたんですぉー。つまり、ようやく最近になってメディアが同じことを言い出したというわけ!

<この動画です>
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藤ノ井先生は結構熱く語ってるンすけど、盛岩先生はやけに冷静に話してるんです。「クロダくん(日本銀行の黒田東彦総裁)が地雷を踏んだ」って。

ていうか、黒田総裁のことを、「クロダくん」なんて、どういう人なん?Σ(°Д°υ)

まあ、かめにとって盛岩先生は、テクニカル分析の師匠なんで、よく知ってますけどぉー、上から目線の人じゃないですぉ。マジメで筋が通った話をするんですよ。論理的っていうんですかぁー。

藤ノ井先生はストーリーを語るのが上手いっていうか、好きっていうか。だから、この二人ちょっと会話がかみあってないところもあるんすけど。でも、珍しく?見解が一致してるんですよね。

異次元緩和の引き時がチョー難しいって。物価上昇の正体は円安になっただけ、なんて言ってます。いずれ来る、超円安・株安に備えて、今のうちに稼ぎましょって感じですぅ。

ちなみに先日、この動画をメルマガでも紹介したところ、質問が届きましたので、それに対するかめの回答をシェアさせていただきます。

(質問)カメさま。いつも良い内容の話題を読ませていただきありがとうございます。

「藤ノ井先生と盛岩先生のコラボ動画」に関して、とても興味深いお話しなんですが、なかなか聞き取りにくいのです。飲み屋さんでジャズが流されているのがジャマしてるんで。

まあ、当方の素養が不足して理解でき難いという点もありますけど・・・それで、申し訳ないですが、話しの要点をかいつまんで御教示いただけると幸甚です。

かめからの回答

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ご質問ありがとうございます。かめでございまする。両先生のお話って、結構、かみ合ってないですよね(汗)。そんなところも、分かりにくかったかもしれません。

藤ノ井先生は、収録当時の話をしていて、盛岩先生はかなり将来的な話をしていました。恐らく小難しく感じられたのは、盛岩先生の話ではないでしょうか。

ちょっとかめなりに話をまとめてみると・・・、

昨年4月に、黒田総裁が率いる日銀がとてつもない異次元緩和をしました。月に発行する7割の国債を日銀が買うのですからね。これで、金利が上昇するのを人為的に抑えているわけです。その一方で、お金をジャブジャブにすると為替相場は円安に振れます。

結局、日銀の狙いは円安に振れさせる手段として、異次元緩和をしたわけです。その結果、輸出企業は海外で稼いだお金の価値が上がりますよね。ドルベースですから。

海外で生産して販売したものはドルや現地の通貨で受け取りますよね。ドル決済が多いはずです。つまり、販売が増えなくても、為替が円安に振れた分、お金を日本に戻すときに為替差益として利益が膨らむという訳です。

実際問題、異次元緩和をしたからといって、輸出は増えてはいません。海外での販売は、現地の景気に左右されますけどね。となると、今起きている物価上昇のほとんどは、円安によるものです。

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業績が良くなれば、国内の設備投資が増え、従業員の給料も上がり、その結果、消費なども活発になるというのが目論見でした。しかし、ここで論点が食い違ってきているんですよ、最近。

物価を上げるのが問題ではなく、デフレから脱却することが重要です。デフレ=物価下落という短絡的な図式で見られがちですが、国内需要が増えなければ、国内生産を増やすための設備投資は増えませんよね。

デフレからの脱却は、生産性を向上させて、より付加価値の高い魅力的な製品やサービスを国内外に売ることで、結果的に物価が上昇することが好ましいわけです。

ところが、物価さえ上げれば、デフレから脱却できるという議論にすり替えられたことが問題です。なぜかというと、消費税率の引き上げなどで、景気が下押ししたときに、追加緩和をするとしても、これ以上の円安は逆にコストだけが膨らむ可能性があるわけです。

輸出金額よりも輸入金額がさらに増えれば、国内物価は今以上に上がってしまいます。給料が増えていない状況で、コストだけ増えれば、消費を圧迫してまたデフレに戻る可能性すらあります。

また、現状の日本の貿易収支は大赤字で、経常収支の黒字すら危うくなってきています。

原発が止まっているために、原油や天然ガスの需要が増えているかというと、民主党政権時代から原発が止まっていたわけで、構造的にエネルギー需要に変化はありません。にもかかわらず、貿易赤字になったのは、原油価格の上昇と30%以上も円安に振れたことが原因です。

これはエネルギーに限らず、中国などの新興国から輸入している様々な製品や資源、食糧品などの価格が円安になったために上昇していることが影響しています。

今の株式市場は円安歓迎っていうことになっていますけど、果たしてドル/円相場が120円を超えるような状態になっても、お祭り騒ぎが継続するかは疑問です。

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実際問題、師匠の仲間内では、為替相場がどこまで行くと、逆に日本経済が腰折れするかというのが、飲みの席での話題になっているそうです。

となると、追加緩和で円安政策は使えない可能性が高くなるわけです。加えて、偉い人たちが言っているように、仮に景気が良くなったとすると、金利は上昇を始めます。

そのとき、日銀が金融緩和=国債の買い入れを止められるかという問題が浮上してきます。今、7割を買っていて、追加緩和でさらに買い増すことになれば、ほとんどの国債を日銀が買うということになります。

その中で、じわじわと金利が上昇した場合、日銀は国債の買い入れを止めたくても止められない可能性が極めて高いわけです。

しかも、日本の財政は破綻寸前ですからね。買い手がいなければ、安易に国債を発行し続けることはできない。アメリカでも、量的緩和の縮小と利上げについて市場は注目していますが、量的緩和というのは入口は簡単ですけど、出口がチョー難しいわけです。

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円安によって、日本の資産がどんどん海外に流出しているので、日銀が買い入れを止めたら、国内で国債発行を消化できない日がいずれ来るという図式ですね。そのとき、海外の投資家に日本国債を買ってもらわないといけない日が来ます。そうすると、もうコントロールが効かなくなりますよね。

盛岩先生が「黒田くんが地雷を踏んだ」っていうのは、地雷は踏んだままなら爆発しませんが、足を少しでも離そうとすると爆発するという意味なんです。

つまり、「国債の買い入れをし続けている間は地雷を踏んだままの状態」で、「足を離そうとするのは、国債買い入れを終わらせる」ということなんです。足、離せませんよね。

今のうちに、しっかり稼ぎましょうね、焦らずに。そして、怖い日が来てもいいように。

ちなみにこの時の話について、盛岩先生に電話取材した時に言われたことなんですけど、実はこの話、まだ途中だったそうで続きがあったらしいです。

 

「円安=株高」これが常識と考えるのは危険!

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「ここ数年は、円安=株高が公式的になっているけど、これが常識って考えるのは危険かもしれない。リーマンショックのときに起きた円高=株安という図式は株式市場の人たちは理解不能って言ってたし、バブル経済のときは円高=株高という図式だった。

つまり、いつも同じ構造ではないということ。円安=株安という組み合わせがないという保証はないからね。だから、トレンドが出た方向にポジションを取るという習慣をつけておくことが処方箋であり、それを意識するトレードスタンスが最も大事なんだ。

アベノミクス相場でヘッジファンドは、株買い、円売りをしていた。この巻き戻しが一回起きる、今起きているかもしれない。問題はその後に、株と為替のトレンドがどうなるかが興味深い」って言われました。

もっと難しい話になっちまいましたか~?それでは、失礼しマース。

 

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7件の送信がありました。
ぴよぴよ さん

カメ様
今回の講義もとても分かりやすかったです。
これからの日本経済がとても心配です。
オリンピックにどんな影響が出るのでしょうか?
また株安がこれ以上にドンとくるのではと心配です。
カメ様の次回講義宜しくお願い致します。

佐々木 さん

地雷を踏んだ状態ですか・・・。
民間企業の海外展開の成功を祈りましょう。

少しづつ、地力を付けていかないと諦めては何も進みませんよね。

ぽんた さん

「円安=株高」これが常識と考えるのは危険!

これは非常に、強いメッセージです。

ピヨピヨ さん

カメ様
今回の講義はとても難しかったです。
内容が意味深で道に迷ってしまう様です。
でもカメ様のお話が聞けて嬉しかったです。

上原 さん

面白く拝見させて頂きました。
こういうのをこれからも期待してます。

石川 さん

これって、国債暴落いずれ国家破産ですか?とても恐ろしいお話でした。株などやっていられません。でも日本がデフォルトしたら、間違いなく世界恐慌だと思いませんか?

    FPOかめ FPOかめ

    石川さま、ご愛読いただきましてありがとうございます。
    いまのところ、懸念されるような国債暴落が起きる可能性は極めて低いと思いますよ。ただ、マーケットの関係者が追加緩和にばかり期待しすぎると、「やらない」「やりそうにない」となったときの反動が大きくなりますけど。

    今月は30日にもう一度、金融政策決定会合がありますが、同じ日にFOMCも終了しますから、期待が先に膨らむか、サプライズがでるか、見物ですね。

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