閉じる

藤ノ井俊樹の株攻略ビデオ講座(5本)&テキスト(170ページ)が今なら無料!※このキャンペーンは期間限定です。 詳しく見る>>

黄金分割比率で急落からの戻しを狙う

株価急落のあとにチャンス?!チャート上の心理的節目を計算で導くテクニカルの妙!黄金分割比率から戻りのメドを探る

140210kame_top

こんにちは、かめ(小泉亀雄)でーす。

日経平均株価はとりあえず、2月5日に13995.86円の安値で反転しましたね。

前回の記事で「仮に14000円くらいまで下落してしまうと」なんて書きましたけど、本当にその通りになってビックリしています。前回の記事:日経平均急落を阻むか?!3つのサイン

ただ、ここでの反転は、前日に重要なサインが出ていたんです。それってどういうことかって? 実は4日の出来高が急増してたんですよね。

 

出来高急増は底打ちのサイン?!

そもそも出来高とは売り買いが成立した数のことですが、前日2月4日は40億株を超えて直近では最高となりました。

このように出来高が急増するのは、売りたい人がパニック的に売っているわけですけど、反対にこれは安い!と買っている人が同じだけいたということです。単純ですけど、こういう場合、テクニカル分析の世界では、底打ちの重要なサインとして重宝されます。

20140210kame_998407chart1

チャート:DreamVisor.com

先週は14462.41円まで反発して、2月3日~4日にかけて開けた窓(紫色)の中程まで戻しました。注目された米雇用統計も予想を大幅に下ブレしましたが、ニューヨークダウは大幅高。それを受けた日経平均株価もどこまで戻せるか期待したくなるところですね。

 

日経平均株価の戻りのメドは?

そこで、テクニカル分析の基本的な方法を使って、どの程度まで戻せそうかをひも解いてみようと思います。

この前、価格帯別出来高が多いのは14400~14700円(ピンク色)って書きましたけど、一段安の過程でまたまた増えてしまいました。

20140210kame_998407chart2

チャート:DreamVisor.com

しかも、抵抗線に転換した26週移動平均線が14827.03円、さらに2013年7月19日の高値14953.29円に引く節目(オレンジ色)もありますから、ざっくり14700~15000円くらいは、かなり重そうな感じです。

こういう節目があるってことは「上がっても強気になるのは注意してくださいね」っていう意味で、戻しきったところに安易に乗らないで、あくまで全体の動きとしては慎重な姿勢で相場に臨みましょうってことです。

今みたいな高値から一気に下落するときは、以前に同じような展開がなかったかを振り返ることが大切ですね。そう、2013年5月23日からの急落局面が、それに当たります。

 

下落幅の戻し率から求める

20140210kame_998407chart3

チャート:DreamVisor.com

当時はわずか1カ月間で15942.60円から12415.85円まで、3526.75円も下落しました。そして、7月19日の高値14953.29円まで急反発したんですけど、かめも首筋がヒンヤリとしました。

ここでポイントは、下落幅に対してどの程度の割合(率)で戻した(反発した)かを見るわけです。当時は、下落幅の3分の2戻しの14768.192円と、下落幅の76.4%戻しの15110.287円のほぼ中間くらいで上げ止まりました。

20140210kame_kokuban1

 

黄金分割比率(フィボナッチ・リトレースメント)が節目となる?

この戻しを計算するのをテクニカル分析の世界では「黄金分割比率」、最近では「フィボナッチ・リトレースメント」なんて言います。

あくまで計算で導き出したものなので、心理的な節目という扱いです。数字として切りの良いところ、たとえば、15000円とか、10000円なんかも、同じです。

140210_ogon

因果関係があるわけではないんですけど、市場の誰もが意識すると、それが節目になっちゃうんですから不思議ですよね。一応、豆知識として書いておきますので、ちょっと覚えておいてくださいね。

●黄金分割比率(フィボナッチ・リトレースメント)

・上昇幅に対する反落=押し率
・下落幅に対する反謄=戻し率 を計算する方法

※この計算値が、チャート上の心理的な節目になりやすい

<基本的な押し率・戻し率>
①23.6% ②38.2% ③50.0% ④61.8% ⑤76.5%

<株式市場で使われやすい押し率・戻し率>
①3分の1 ②2分の1 ③3分の2

 

フィボナッチの戻し率を当てはめる

現状は反発局面ですから、前回の急落場面と同じように計算してみます。ちなみにテクニカル分析では、こうしたことを「当てはめ」なんて言います。

20140210kame_998407chart4

チャート:DreamVisor.com

2013年12月30日の高値16320.22円から2月5日の安値13995.86円まで2324.36円下落しました。仮に前回と同じ率で戻すなら、76.4%戻しは15771.671円と求められます。計算値だけだと不安に思うかもしれませんので、似たような水準に節目がないかも確認します。

この水準は、日足チャート最初の窓(ページ上部のチャート黄色)の下限より少し上、つまり、窓埋め完了ということですね。

これ以外に、23.6%戻しは14544.409円で2回目に開けた窓(紫色)の上限、3分の1戻しは14769.872円で週足チャートの26週移動平均(14827.03円)線付近、61.8%戻しは15432.314円で13週移動平均線(15512.94円)が、チャート上の節目と近い水準です。 

20140210kame_kokuban2

 

最も浅い23.6%戻しから3分の1戻しまでが、要注意の価格帯別出来高のレンジ内ですから、ここを上抜ければ、かなりしっかり戻すかもです。

計算は苦手ですか? でも、難しい計算じゃないですし、最近の高機能チャートにはフィボナッチの水準を表示できるものもありますから、ちょっと意識してみてください。

 

ご感想をお聞かせください
文章を書くのが苦手な方は簡単なコメントだけでも構いませんので、是非ご投稿ください。皆様からの喜びの声が、何よりの励みになります!

※姓か名のみ、もしくはニックネームでも構いません。

※メールアドレスが公開されることはありません。

※個人を特定できるような情報は入力しないようご注意ください。

33件の送信がありました。
sinoha さん

シンプルで明快な説明、大変参考になりました。
カメさんは天然タイプかと思っていましたが、こんな解説が出来るのは、間違いなく聡明な人だけです。
見直しました。

Arthure Der Fleissige さん

テクニカル分析は自分なりにやってはいるのですがどうも不得意意識が強くて、こういうの、助かります。

FPOかめ FPOかめ

皆さま 温かいコメントをありがとうございます。
これからもがんばります~。

岩井 さん

16,320.22が天井とした場合の上昇波動の「基点」はどこでしようか?
下値は何回も切り上がっています。

そこが「基点」である根拠はどのようなものでしょうか?
その「基点」から天井までの波動に対して、何%の位置で13,995.66になったのでしょうか?よろしくお願いします。

    FPOかめ FPOかめ

    岩井さん、コメントありがとうございます。
    今回の事例は、高値から安値までの下落幅に対して、どの程度戻るかをみるものなのです。ですから、この場合は上昇波動の起点を考える必要はないんですね。

    上昇波動と2月5日の安値に至る計算方法を説明するのは、このコメント返信欄では書ききれないので、あらためてブログ記事のほうで書いてみますね。

浪速 栄 さん

いつも貴重な資料を提供して頂きまして有難うございます。大変重宝させて頂いております。
これからもがんばってください。

平田 さん

分かり易かったです。
勉強します。

比留間 道子 さん

今年はアメリカの金融引き締めで、株は上げ下げしながら、9月頃まで下がり、日経平均12000円位になると、言われています。それからは、大幅上昇との予想。

これからは、いつ又大幅に下がるか、とても気になっていたので、目安が解り大変有益な情報でした。

松崎 さん

これはわかりやすいですね。今までもこの手の数値は情報としてあちこちで見てはいましたが、このような解説は初めて読みました。

24耐 さん

フィボナッチリトレースメント。
頭に入れておきます。

kurenai さん

凄くわかりやすいし、相場全体の目安になります
こういう解説が欲しかった!
他の人のは、プロ仕様?でわかりにくい 亀さん最高です!

T.Kuma さん

白石さまありがとうございます。

初心者の私ですはちょっと難しいです。
でもありがとうございます。

    FPOかめ FPOかめ

    T.Kumaさん、今回の記事はかめが書いたものですっ!
    白石透さんではありませんよ。。。汗

すずき さん

参考になります。

Kitagawa さん

泣けてくるほどの超初心者でして何となくわかる?といった有り様で
頑張って勉強してますが株式用語もままならず、Facebookに登録したものの変な外国人のブログばかり
Twitterから何とか見れましたが 泣ける(~_~;)

xion さん

とても分かり易い説明で参考になりました。

すが さん

非常に分かりやすい解説ありがとうございます。
NKの全体的な流れが分かれば売り時も分かりますし回転も効かせられます。

さわちゃん さん

フィボナッチよるテクニカル分析は今後トレードに勉強になります。ありがとうございます。

いちろう さん

早く勝てるようになりたいです。
戻りや出来高を理解して行きたいです。

ニシムラ さん

いつもながらわかり易い説明ありがとうございます。狙っている銘柄が上がり出すと分かってはいるけどついつい飛び付き買いして結局は損切りして、という失敗をよくしてましたがテクニカルを勉強すれば冷静にトレード出来そうです。

中島 さん

お話が難しくって…ちんぷんかんぷん。
やっぱ賢くないとブログもよめめないなーって思いました。

若だんな さん

素人には大変有り難い情報です(^^)
助かります\(^o^)/

お願いなのですが、字面だけでは理解し難い部分もあり、動画の方が身に付く
(藤ノ井さんや、他社“マズイ?…(^_^;)”カ◯ドット◯ム河合さん・山田さんのがお気に入り(*^_^*))ので希望します(^^)

邦夫 さん

こういう事を頭の隅には置いといても、急落するとついつい忘れてしまうんですよね。冷静さが大事ですね。

ヒマワリ さん

カメさま・・・ありがとうございます。次回楽しみにしてます。

る さん

やはりプロヘッショナルの分析力はすごいですね。
素人の私にとっては、感心するばかりですが、
自分でこのような内容を見せてもらって、生かして
活用できるか かなり難しそう

melon さん

今回は、少し解り難かったです。

計算が苦手なもので。。。

いつも、ざっくり、半値戻し とか、三分の一戻し、とか考えていました。

もう少し繊細な考え方をしないとダメですね。

明智光秀 さん

何時もながら貴殿の色付きチャートを使った相場分析は大変分かり易く参考になり楽しみにして居ります。

今後とご指導の程何卒宜しくお願い致します。

戸塚 さん

2月の急落は、厳しかったですが、為替が105円50銭が天井かと思い、1月頭から、ポジションを変更して売り込みました。ここまで下がるとは・・
割れてはならない、価格帯 ここがわかるようになると、とても楽だと思います。フェボナッチはとても有効であり投資家の武器にもなりますね。
ときにはテクニカルでは、計り知れないケースもありますが先読みして準備してないと、いけないのですが、神のみぞ知るという場面が数多くなってきてます、もっと勉強したいです。

hide さん

初心者にも分かりやすい解説で、勉強になります。これからもガンバって下さい。

かあ さん

かめさん、いつも為になるお話をありがとうございます!
先週ロスカットした分を取り返そうと今日からぼちぼち買い始めたのですが、もう既に3分の1戻しているし、出来高の多い価格帯にもかかりそうだし、買うのが早すぎたのでしょうか?

それとも76.4%近く上がるまで辛抱強くホールドした者の勝ちでしょうか?
…と、質問してしまいましたが、デイトレーダーか中長期ホルダーかにも依るし、その時々の情勢もあるし、答えはないですよね。

私が今まで、買ってみたけど上がらない、あれ、下がった、とオロオロ売買していた場所は節目だったのでしょうか…?

とりあえず今から私が先週ロスカットした値段と買った値段がどの位置にあるのか確認してみたいと思います‼︎

suzuki さん

拝見しております。
初心レベルしか、知識がありません。
参考になります。

K.N さん

保有銘柄のチャートだけでなく、全体相場の分析が急落回避のためにかなり重要であると思いました。

ゆう さん

かめ 最近メールを見かけないので、心配でした。
元気でご活躍の様子に安心しました。
吉野家の大株主さんだと知り、牛丼も大事なんだなぁ、と思いました。
記事は、以前よりいい所もあるけど、かめのカラーが少し足りないみたい。
次回も楽しみにしてます。

WEBパートナー募集中!
最強FX会社BEST10
読者数日本一17万人突破!FXメールマガジン