FXビギナーへの5箇条のアドバイス
マーケットに資金をさらすトレーダーは1人2役を演じる必要がある!誰も教えることができない「決める」についてスポットを当ててみた
盛岩外四です。
ビギナートレーダーに向けた5箇条のアドバイスを挙げたことがあります。
5箇条のアドバイスとは、「まず、基本と仕組みを徹底的に学び、実戦で使えるように意識することを忘れないようにしなさい。
次に、決して儲けることを急がず、時間をかけてマーケットとトレードに慣れなさい。そして、絶対に儲かる秘密の手法があるなどという妄想は捨てなさい。
何しろ、スキルアップの努力を惜しまず、面倒くさがらず、頭を振り絞りなさい。最後に、トレンドには絶対に逆らってはいけない」です。
この中で、誰も教えることができないことがあります。それは「時間をかけてマーケットとトレードに慣れなさい」で、とても深い意味を持ちます。
「経験が浅い(ない)のだから、時間をかけて慣れましょう」という短絡的なものではありません。もちろん、これも大事です。しかし、この言葉の最も肝心なところは「決める」ということです。「判断や決断」とも言い換えられます。
決断することに慣れていない?!
トレードとは、「何を、いつ、いくらで、何の根拠に基づいて、仕掛けや利食い、損切りをするかを決める」ことです。つまり、仕掛けや利食い、損切りをどう決断するか、ということに他なりません。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、多くの人たちが、この「決断する」ということに慣れていないのです。「いや、自分は違う!」と反論したくなるかもしれませんね。
ですが、日常生活の中で、自分の意思だけで「一定以上のお金を伴う決断」をしているかというと、実は稀なのです。
人生の中で大きな決断といえば、結婚や就職、家を買うことでしょうか。結婚や就職は相手があるもので、自分だけの判断(希望)だけではどうにもなりません。
家を買うことは、長い時間をかけてお金を貯め、マンションや建て売りなら下見をして、ほかの物件と比較し、家族とも相談します。
銀行から融資を受けるのであれば、銀行の判断も伴い、とても長いプロセスを踏みます。そして、これらの決断は、長い人生の中で、数十回もないでしょう。
会社では、大きなお金が動くことなら、稟議書を書いたり、上司に決裁を仰いだりします。その上司も、さらに上の人に判断を仰ぎます。取引先と飲み食いするときにも、何らかの承認を得る必要がある会社もあります。
つまり、ほとんどの場合、自分では決断や判断をせず、誰かに責任を「転嫁」しているのです。この「責任転嫁」は決してネガティブなことではありません。社会や会社、組織のシステムがそうなっているからです。
トレードでは1人2役を演じなければならない
しかし、トレードとなると話は別です。最低でも数十万円の資金を、ときに毎日判断してリスクを取らなければなりません。
デイトレードなどの短期売買になると、その頻度は必然的に上がります。これまでの人生で、数時間や数日の単位で、数十万円から数百万円、ときに数千万円や数億円の価値のある判断を独自にしてきたか、と問われれば、ほとんどの人は渋々でも「ノー」と言わざるをえないでしょう。
まして、マーケットに資金をさらすということは、利益を期待できる反面、損失になってしまう可能性も高いのです。
たかだか数時間や数日間で資金の数%や数十%を失うということを前提に判断していることがあるでしょうか。やはり、ないはずです。
たとえば、あなたが会社の管理職として、十数人か数十人の部下を率いていたとします。
その部下から、「部長!!1000万円を事業投資に回しても良いでしょうか。数日で10%くらいは儲かるはずです」と言われて鵜呑みにすることはないでしょう。
恐らく、あなたは「計画書を出せ!リスクはないのか。なぜ、そんなうまい話があるのか」などと徹底的に詳細を聞くと思います。「そんなことはあり得ない!」と端から聞く耳を持たないかもしれませんね。
でも、実際にマーケットでしていることは、そういうことなのです。ただ、大きく違うのは、上司と部下の役割を自分1人で演じなければならないということです。
トレードするということは、そういうことなのです。
あなた自身を信用できますか?
「決断や独自の判断ができるようになる、決められるようになる」ということは、一朝一夕に身につくものではありません。まして、判断や決断の根拠が曖昧なら、尚のことです。
テクニカル分析の手法は「判断や決断の根拠」を示してくれますが、それを信用するのは、やはり「トレーダーであるあなた自身」です。
社会や会社で信用を得るには、ある程度の時間が必要ですし、実績も必要でしょう。その実績に基づいて権限が与えられ、動かせるお金も大きくなります。
マーケットとトレードの関係も同じなんですね。だから、「決断し、実績を上げる」ということに時間をかける必要があるのです。「自分の実績に基づいて、自分により大きな権限を与える」と言い換えることもできます。
最初は誰かに頼りたくなるかもしれませんが、常に「自分で判断する」ということを意識しておかなければなりません。そして、「自分で判断する根拠(テクニカル分析の手法)」を信用できるようにする必要もあります。
トレードが上手くいったときには、それが自分の判断が正しかったことが理由なのか、単にまぐれやラッキーだったのかを検証する必要があります。失敗したときなら、なぜ失敗したのかを突き詰めなければなりません。
こうした作業の中で、自分の判断はもとより、テクニカル指標やトレード手法に対する信頼が高まったり、揺らいだりします。この心の揺れを制御しできるようにしなければなりませんし、慣れなければならないのです。
「投資は自己責任」という責任回避的な言葉がありますが、その本質は、ここまでに書いてきたことにあります。
そして、自分で判断、決断できるようになるには、それ相応の時間が必要ということです。
短期売買で儲けたいという気持ちがあっても、急いではいけません。まず最初はじっくり慣らし運転をして、自分に対する実績を積み上げてください。
自分が信用できなければ、決断すらままならなくなるのです。
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上記のご意見が私なりに腑に落ちました。
まさしく一人2役をこなすのがトレーダーの仕事なのかもしれません。
正に自己信頼の大切さに改めて気付かされました。


わかっていても、自己責任の判断がなかなかできない。


自分で判断する、自分を信用する。まだまだです。
時間を掛けてじっくり検証、対応したいと思います。
いつも、ありがとうございます。


楽しみです。


自分で判断、決断する。この言葉がずしんときます。
勝っていれば、自分をすぐ信用して、負けるとすぐ自信が
なくなるのではなく、負けることはたくさんある、勝率にこだわらず、相場からの撤退を余儀なくされないように、それ相応の時間が必要だとよく考えて、勉強して行きたいです。


これからFXを始めようと考えています。
この5箇条のアドバイスはとても参考になりました。
最後に頼れるものは自分しかいない、肝に銘じて取り掛かっていきます。
ありがとうございました。


決めることに慣れていないは全くその通りだと思います。
トレードとは変幻自在に変化する波に対応しながら、決断を繰り返す行為です。相手が変幻自在なのですから、こちらが「決める」のは難しいのが当たり前です。
しかし、「決める」前提があることを忘れてはいけないでしょう。「決める」ための確かな根拠(スキル)を常に磨くことは必要十分条件です。一方別の側面では、儲けたいたいという欲望のコントロールが必要です。欲望の裏側には、不安や恐れが隠されているからです。
変幻自在に変化する波に対応するのに、自分側に変動する波があるなら「決める」ことがますます難しくなるのは道理です。
何が自分のトレードを阻んでいるのかを常に検証する姿勢が大事だと思います。


勉強になりました。
ありがとうございました。


ラーメン屋でチャートに割りばし当ててトレンドを見ている秀です。
コレ、FXだけでなく、全ての投資に言えるんじゃないでしょうか?
自社の株主会にしても。
言われるがままに入会してじゃダメ。自分の働きもだけど、
常にチャートにを確認しないと。
テクニックばかり言う専門家ばかりでウンザリする中で唯一ちゃんと本質を教えていただき、ありがとうございます。


そのとおりですね。
基本的なことをあらためて認識させられました。


ええ話やぁ!
当たり前のことなのにすぐ忘れるからね、こういう話。
提供側の売上戦略は仕方ないとして、ええ話やぁ!


自分が全く信用できません(>_<)
先生から学んで
一生懸命ルールを作る日々なのに
守れなかったり。
心の揺れの制御
慣れれる頑張りたいです。


FXを始めたばかりですが、とても参考になります
常に意識していきたいと思います
自分で決断する=(自分を信じていますか?)成功すれば正しかったと自信につながりますが失敗すると自分を信じられなくなります。やはり勉強と実践が不足していると思います。自分の決断に責任を持てるようにしていきたいと思います。