今年印象に残ったチャートBEST3
盛岩外四が選ぶ、2016年印象に残った為替チャートBEST3を発表!堂々の1位は、出現頻度は低いが講義で必ず取り上げられるアレ!?
こんにちは、盛岩外四(もりいわ がいし)です。2016年は、光陰矢のごとしという言葉のとおり、1年があっという間に過ぎ去った気がします。
今年前半のドル/円は、1月29日の高値121.686円から6月24日の安値98.970円まで約5カ月にわたり22.716円も下落ました。
年後半は安値圏でのレンジ的な動きが続いた後、9月27日の安値100.075円で三番底を確認すると、そこから12月15日の高値118.665円まで18.59円も短期で急伸しました。
これほどまでにアップダウンの大きい相場展開になったことが、月日の経つスピードが速く感じた原因なのかもしれません。
そこで、今年の中で印象に残ったチャートのベスト3を挙げてみたいと思います。もちろん、盛岩の独断と偏見で選んでいます。そして、キーワードは「相場変動の大きさ」。
それでは第3位から発表します。
第3位はーーーーーーーーーー、
ドル/円の13週移動平均乖離率です。
12月15日に118.665円の高値を示現したときの13週移動平均乖離率はプラス9.6%。普段、あまり気にしていないと,この乖離率が小さいと感じるかもしれませんね。
しかし、この乖離率は、クリック証券の週足チャートで遡れる2001年10月1日以降で、最大のプラス乖離率なのです。
アベノミクス相場全盛時の2013年1月28日の週に8.4%を記録しましたが、当時と今年とでは1%以上の開きがあります。
2014年12月1日の週には、市場の虚を突いた格好になった黒田バズーカ2の余勢を駆って121.689円まで上昇しましたが、乖離率は8.2%止まり。
ちなみに、100年に一度の金融危機といわれたリーマンショックのときの最大乖離率はマイナス11.1%でした。
このように比較すると、今年9月に底打ちした後の相場、特にトランプラリーの凄まじさを物語る好例といえるでしょう。
第2位はーーーーーーーーーー、
ドル/円の期間上昇率です。
ちょっとマニアックかもしれませんが、米大統領選が行われた11月8日からの6週間で、上昇率が14.04%に達したことです(FX会社によって若干の差あり)。
11月9日の安値からの期間上昇率は16.63%です。この期間上昇幅は変動相場制に移行して以来の最大といわれ、先ほどの13週移動平均乖離率が2002年以降で最高になったことを裏付けています。
アベノミクス相場の最大上昇幅には大きく引けを取りますが、それでも基軸通貨のドルを取り巻く環境が「変わりそう」というだけで、この破壊力です。
やはり、基軸通貨をなめてはいけません!!
そして、第1位はーーーーーーーーーー、
豪ドル/円で極端に長い下ヒゲが3回も出現したことです。
盛岩は、極端に長い下ヒゲを「始値に対する下ヒゲの長さが2%以上」と定義づけています。講義でも必ず取りあげる項目です。
ただ、出現する頻度が極めて低いため、受講生の方からは「じゃあ、あまり覚えなくて良いですね」という反応をいただきます。
しかし、そうではないんですね。出現頻度が低いから軽視していいのではなく、出現頻度が低いからこそ備えが大事なのです。そういうときは大抵、ボラティリティが極端に上昇するからです。
今年の豪ドル/円では、2%を超える下ヒゲが実に3回も出現しました。暦順に並べると、2月11日の2.96%、6月24日の4.92%、11月9日の4.74%です。2%どころか、4%台が2回なんて、どれだけ変動の大きい年だったかが分かります。
皆さんも、独自のランキングを是非、作ってみてください。
この1年間で、いくら儲かったか損失になったかを単に振り返るのではなく、印象深い動きをしたチャートをクリップして、その後の特徴を簡単に記しておきましょう。
過去のチャートには、多くのヒントが隠されています。記憶の新しいうちに、それをしっかりと整理しておくことがスキルアップにつながります。
最後に、
今年は超大型のイベントに対する市場参加者の予想がはずれた一方、中央銀行の“頭の良い人たち”がその市場参加者に翻弄された1年でした。
そして、経済のグローバル化が成長をもたらすという神話が逆回転を始めた年といってもいいかもしれません。
世界的なパラダイムシフトが起こるときに、相場には大きなトレンドが発生しがちです。相場変動が大きくなったときは、それが2~3年にわたり続く傾向があります。
是非、チャートをあなたの味方につけてください。
それでは皆さん、良いお年をお迎えください。
盛岩 外四 拝



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