現実買いより理想買いで大相場に!
相場に大きく影響を与えてきたのはミステリアスな材料での理想買い?大勢のマーケット参加者の妄想と期待が「泡(バブル)」の発生原因!
盛岩外四です。
2016年は想定外のことばかりが起き、相場は波乱に満ちあふれていました。今年2017年は年初から、政治イベントや長期化する好調な米国経済が腰折れするかもしれないという懸念など、投資家を脅すような話が横行していました。
ところが、蓋を開けてみれば波乱らしい波乱はなく、穏当な相場環境だったといえるでしょう。
しかし、ポジティブな想定外がいくつかありました。1つはビットコインです。たった1年の間に20倍強も上昇するという驚異的な大化け相場になりました。巷では、「ビットコインはバブル」といわれていますが、そもそも基準のないものにバブルもへったくれもありません。
ある金融期間のエグゼクティブが、ビットコインを美術品の「壺」に例えました(そういえば、アラブの王子がダビンチの絵画をオークション史上最高の508億円で落札したのも今年です)。「壺の値段なんてあってないようなもの。買う人が、その価値がある、値上がりすると思えば、その値段に高いも安いもない」というのです。
日本人がとんでもない額でモネの絵画を買ったり、三菱地所がアメリカの象徴的な存在といわれたロックフェラーセンタービルを買ったりしたときがバブル経済の絶頂期でしたから、まあ、ほどほどにしておいたほうが良いかもしれませんね。
「泡(バブル)」は妄想と期待から生まれる?
バブル期といえば、ある大相場が起こりました。当時は建設バブル、不動産バブル、鉄鋼株バブル、小粒なものでは、壁掛けテレビ相場(この言葉自体が古いですよね)など、社会のいたるところが「泡(バブル)」にまみれた大相場だらけだったのですが、盛岩にとって印象的だったのが「超伝導相場」です。
超伝導技術は、いまや至る所で活用されています。この技術を応用したのが、2015年に商用利用を開始したD-Waveシステムズ社製の量子コンピューターです。この会社の創業者が元レスラーということでも話題になりました。
量子コンピュータのイメージ 出典:東京大学
今年は、日本でもこの分野で先進的な研究成果が発表されました。東京大学の教授など2人をリーダーとする研究チームが開発した技術は、情報の瞬間移動を利用した「量子テレポーテーション」という原理に基づいています。
テレポーテーションなんて「超能力の世界」としか言いようがありませんが、こうした先進技術が日本で開発されていることは喜ぶべきことです。
究極の大規模汎用量子コンピュータ実現法を発明[竹本達哉,EE Times Japan]
国立情報学研究所は、NTTなどと共同開発している量子コンピューターの試作機を無償公開するという話も話題になりました。なぜ、量子コンピューターの話になると興奮気味になるかというと、量子コンピューター相場が訪れるかもしれないからです。
相場は、現実買いのときよりも理想買いのときのほうが遥かに大きくなります。理想買いのほうが、妄想が働きやすいからです。まして、ちょっと分かりにくいミステリアスな材料だと比較するものがないため、将来像を盛れるだけ盛れるのです。
今からすれば、ずっと陳腐な技術しかなかったネットバブルのときもそうでした。超伝導相場のときも同様ですし、ビットコイン相場だって理想買いに近いでしょう。
今年は、量子コンピューター関連銘柄が実際に物色されましたが、来年以降は徐々に増えていくと妄想と期待を膨らませています。
最適化されたシステムVS裁量トレード
ところで、少しだけ数学の話をしましょう。「巡回セールスマンの問題」というテーマです。セールスマンが複数の場所を1回ずつ訪問して帰ってくるときの最短経路は何通りあるかという問題です。
6つの場所なら60通りです。ところが、12カ所になると1900万通りになります。そして、30カ所だとスーパーコンピューター「京」に計算させても1041万年かかるといわれています。これを難なくこなしてしまうのが量子コンピューターなのです。
テクニカル分析の世界は、いずれ完全にシステムトレードに移行するかもしれませんが、そのときに重要なのが組み合わせ計算です。バックテストは、テクニカル指標とそのパラメーターの調整によって最適化を図ります。
これが瞬時にできるようになれば、常に相場に合わせた最適なシステムでトレードできるようになるかもしれません。皆がそのような夢のシステムを使うようになれば、相場は一方向に偏りがちになるはずで、とてつもないトレンドが発生する可能性すらあります。
一方、皆がシステムを使うような環境になると、裁量トレードが有利に働くかもしれません。人間の脳の最たるものは「気まぐれ」だからです。コンピューターには今のところ「気まぐれ」はありませんから、その弱点を突くという方法もあるでしょう。
最適化してしまったシステムは、寿命が短く、多様性に欠けるため、裁量トレードに有利に働く可能性があるというわけです。
やっぱり、妄想で話を進めてしまいますね。いずれにしても、注目しておいてください!!



量子コンピュータは夢があってよいと思います。
問題は実現時期ではないかと思いますが?
直近ではIOT関係に期待しています。機能性材料に積極的に取組んでいるメーカーは国内・国外を含めてご紹介ください。
1%の人間が、世界の富の50%を、独占するのは、人工知能の活用で、簡単に儲かるからです。
人工知能は、金融業界に於いて、最も、有効・活発に、使われている。
私自身も、株価方程式、Y=F(X)に於いて、
X=1・騰落率・ランキング・上位・下位・50・
2・時代の人気テーマ株の研究
3・情報の発表・決算発表・
4・材料出尽くし
5・底値が、入る・
6・みんかぶの情報
7・増田足・影足
8・一目均衡表・変化日
9・RSI
10・4次元チャート
11・下落の終焉→立ち上がり→上昇→上昇の崩れ→下落の入り口→下落・・・・の循環
12・業績
13・市場環境
14・板(注文状況)
15・先生方の銘柄
16・陰極まれば、陽。底値で、下降トレンドと出るのは、可笑しい。一転上昇する。
と言う、式を、計算することに依って、1万円を、1億円にする事が、出来る。