エルダー博士来日セミナー2020を開催
アレキサンダー・エルダー博士の5年ぶりとなる来日セミナーを開催!テクニカル分析の世界的権威のデイトレードを同時通訳で披露
2020年1月18日(土)、東京大手町サンケイプラザホールにて『ザ・トレーディング』の著者でありテクニカル分析の世界的権威、アレキサンダー・エルダー博士の投資セミナーを開催しました。
2015年10月以来、5年ぶりとなるセミナーのメインテーマは多くのトレーダーが高い関心を持つデイトレード!セミナーのタイトルは、『トレーディングの心理とデイトレード』。
当日は、みぞれ雪が降るような寒い日でしたが、本当にたくさんの方に足をお運びいただき300席以上ある会場はほぼ満席!
博士の最新著書『ザ・トレーディング』(2019年3月に弊社より刊行)の増刷が決定したばかり!ということで注目度も高く、様々なメディアで取り上げられ、セミナーの定員(360名)よりも多い400件以上のキャンセル待ちがでるほどの盛況ぶりでした。(-∀-。汗)
日本での開催の知らせを聞きつけて、海外からいらした方も10名ほどいました。さすが世界的権威!!
同時通訳で進行された圧巻の生ライブ
ABCと3ブロックに分かれた受付にて受講生ひとりひとりに赤外線同時通訳のためのワイヤレスレシーバーが手渡され、ナンバーリングされた各席には80ページにも及ぶ資料が準備されました。
正面の300インチの大型スクリーンにエルダー博士個人のPC画面が映しだされ、緊張感に包まれるなか開演した生ライブは見応え十分!国際会議の中継でしか見たことがないレシーバーを装着しながらセミナー受講するなんて、初めての体験♪と興奮されていた方もいたことでしょう。
それもそのはずです!世界17ヵ国以上で翻訳されトレーディングのバイブルとまで称された500万部超のベストセラーの著者本人が、映像ではなく目の前で、しかも肉声で世界トップレベルのトレーディング技術を指南する席についているわけですからね。
なぜ、賢い人たちがトレーディングでお金を失うのか?
午前11時から開演したタイムスケジュールは、第1部から第4部までのセミナー本編と特別企画のトークセッションで、途中休憩を挟みながら16時30分までの5時間超え!
なかなかの長丁場でしたが、受講生の皆さんは真剣に耳を傾け、食い入るようにチャートを見ながらノートにメモを取るなど終止大忙しで、アッという間の時間だったようです。
まずは冒頭で『ザ・トレーディング』でも提唱されている4つのM、Mind(心理分析)・Method(トレード戦略)・Money(リスク管理)・Management(記録管理)の重要性についてのアプローチから始まりました。
続いて、「なぜ、賢いはずの人たちがお金を失うのか?」とエルダー博士は受講者に問いかけ、秩序ある社会に浸かりこんでしまった人だからこそ、無秩序なマーケットに翻弄されてしまうことに警鐘を鳴らし、トレーダーが苦悩する3つの原因について語ります。
2、トレーダーにとって選択肢が多すぎる
3、全てに精通することは不可能と受け入れる
マーケットという大海において、トレーダーは限られた可能性のなかでしか活動することができません。しかし、自分には無限の可能性があると勘違いさせられるほどの誘惑がそこにはあるのです。エルダー博士は、成功するためには強い意志と同時に謙虚な気持ちを持つ必要があることを熱心に説きました。
「トレーディングの心理」については、精神分析医の肩書きを持つエルダー博士の専門分野でもあります。博士が著書のなかでも記している“個人の心理”と“集団の心理”がトレーディングにおいて与える影響は、行動経済学や行動心理学として学会でもその有効性が認められており、ノーベル経済学賞を授与されるような学問分野にまで至っています。
トレーディングとは非常にアグレッシブです!
トレーディングの悩みに対し、随所に精神分析医らしい具体的な例になぞらえた解説はとてもわかりやすく、受講生はすんなりとインプットできたことでしょう。たとえば、このような話がありました。
「もし、あなたがクルマを運転していて、ペダルを誤って逆方向に向かったとしてください。そのときは、きっと相手がブレーキを踏んでくれますが、トレーディングで間違ったボタンを押してしまったときには、多くの人が追随してきます。マーケットでは誰も親切ではありません。遠慮なく皆があなたにぶつかってきます。トレーディングとは非常にアグレッシブなものなのです」
もちろん、不安を煽ることを目的とした話ではありませんので、その解決法についても丁寧な解説がありました。つまり混沌とするマーケット、カオスな状況にどのように対応していくのかという手段についてです。
たとえば、自らの経験則から「5つのルール」と呼んでいるトレーディングの考え方について、確度の高い分析術の種として、実際に博士が利用している具体的なテクニカル指標を披露してくれました。
『無秩序なマーケットから時折、秩序のある島が出現する。以前も見たことがあるというあるパターンが見えてくる』
さらに、トレード記録をつけることの重要性について熱く語られました。実際、エルダー博士ほどのトレーディングのスペシャリストでもトレード全体の約3割を「記録つけるための時間」に使っているというのです。
良い記録を取れているトレーダーは優秀なトレーダー
あなたのスマホにもたくさんの写真が保存してありますね。まさか自分の写真がどうかわからないものなんて保存していないでしょう?
きっとお気に入りのものだけが入っているはず。角度が悪いとか、ピンボケしているとか、気に入らない写真は削除していますよね。それと同じように、このパターンが好きだというお気に入りのチャートがあれば、写真のように保存しておくべきです。
このパターンを見つけたら、コレだ!コレこそ私のお気に入りのチャートパターンだというものを定義しておくことが肝心だとエルダー博士は推奨しています。そして、忘れないように印刷して壁に貼っておくか、トレード日誌に記さなければいけません。これが記録管理というもの!
セミナーではエルダー博士が、ご自身のトレード日誌からピックアップしてきたチャートパターンを惜しげもなく公開し、このように説明してくれました。
「主婦は週に1回買い物に行きます。セールで安ければもっと買う。高ければ今日は買うのを見送る。そういうセールのような珍しい状況を探すのです。今が安いかどうかの判断はトレード日誌に基づいているわけです。」
ちょっと親近感をもってしまうのが、エルダー博士も記録をし続けるのは嫌いで、退屈だと言っていたところです。ですが、この退屈な作業によって自分は本物のトレーダーになっているとも告白しています。
『成功するトレーディングとは退屈なもの、興奮しているのであればそれは間違っているのです』
トレーディングにおけるパワーワードは「イナフ」!
もっとも印象に残っているのが、人生においてもトレーディングにおいてもパワーワードがあるという話です。人はどうしても、「もっともっと」という欲に誘惑されてしまいます。
ですが、「より多く」「より大きく」という強欲な感情が、規律を乱す原因分子ともなりえるのです。この家で十分、このクルマで十分、「足るを知る」ということは先人達から受け継がれた人生の大事な教訓です。
トレーディングにおいても一番底で買いたい、一番天井で売りたいという願望に取り付かれてしまいがちですが、このトレーディングも十分いいトレードだったという考えを持たなければいけません。モア(more)ではなくイナフ(enough)であるべきだとエルダー博士は提唱しているわけです。
『良いトレードはあるけど、パーフェクトなトレードはありません。一番下で買って、一番上で売るのは1人だけ、もしパーフェクトなトレードができたというなら、その人の名前は「嘘つき」です』
世界水準のデイトレーディング
トレーディングで利益を上げるためには、マーケットのことを熟知しているプロからではなく、戦略も戦術を含めリスク管理の規律さえない人、つまりマーケットにお金を捨てる人から得るほうが簡単!?
エルダー博士のトレーディングテクニックは、まさしくその言葉がマッチングする、テクニカル指標の有効な活用法が具現化されていました。移動平均線、ATRチャネル、MACD、フォースインデックス・・・、すべての指標にマーケット心理が盛り込まれていることに受講者の皆さん衝撃を受けたはずです。
この記事では、秀逸なトレーディング技術について具体的な話に触れることは差し控えますが、ポジショントレード、スイングトレード、デイトレードという3つのトレーディングスタイルごとの解説は、さすがの一言でした。
またワールドクラスのテクニックは銘柄や金融商品を選ばない証明として、トヨタやソニーなどの日本株についてだけでなく、為替チャート(ドル円)に至るまで現在のチャートを表示させての解説がありました。エルダー博士のテクニカル分析の汎用性に感服!
『ザ・トレーディング』翻訳者、福井強氏がスペシャルゲストで登壇
セミナー本編後の特別企画では、『ザ・トレーディング』および改訂前の『投資苑』の翻訳者、福井強(ふくいつよし)氏とのトークセッション。今回のセミナーにあわせてフランスより一時帰国してくださった福井氏にご登壇いただきました。
世界銀行の上級職員である同氏とエルダー博士という世界を舞台に活躍する二人のトークライブは世界初の試み!20年来の旧知の間柄である福井氏ならではの切り口で、非常に興味深いトークを聞くことが出来ました。
印象的だったのは機関投資家と個人トレーダー、それぞれのアドバンテージやハンディについての話です。
「あなたが儲けようとしているお金は、今はまだ誰かのポケットに入っています。その一方で、自分のポケットのお金を誰かが狙っています。そういうマーケットの仕組みのなかで自分のウイニングエッジは何なのかを探すことが大事です。その答えがわかるまでトレードは待つべきです」
マーケットでは誰もが儲けたいと考えていますが、誰かが利益を上げる一方で誰かが損をしているのです。だからこそ、自分にとって優位な状況や条件が明確になるまで、トレードを早まってはいけないのです。
「機関投資家には情報に対してのアクセスが良いことなど、いくつかのアドバンテージがあるが、個人トレーダーにだって大きなアドバンテージがある。それが時間だ。」とお二人は話されました。
「積極的にトレードをしなくていい」、「チャンスが来るまで待つことができるのが、個人トレーダーの最大の利点」、「マーケットは混沌としている、だからこそ自分の勝ちパターンを知り、それに当てはまった時にだけトレードすればいい」。長年、機関投資家としてご活躍の福井氏とエルダー博士とのやり取りだけに説得力が違います。
また、特に受講者の胸に刺さったのは、リスク管理についての話だったのではないでしょうか。リスクを小さくして、プレッシャーを小さくすることが勝つ秘訣だとエルダー氏はいいます。
娘さんとのゲーム(バッグギャモン)の話は、資金が増えるほどトレーダーは平静ではいられなくなるという、トレーダーにありがちなリスクマネジメントについてのわかりやすい例えでした。
心配事があるということはリスクが大き過ぎる証拠。大きなポジションを持ってしまうと緊張につながり、いい結果が出ない。少しでも不安に感じるならポジションサイズを減らそう。混迷する相場にある今だからこそ、余計に心に沁みるメッセージでした。
イベント終了後のサイン会でも長蛇の列
世界的権威のエルダー博士が、あなたの名前を書いてくれる!興奮冷めやらぬなかでイベント終了後のサイン会も大変な賑わいでした。
なかにはサインが欲しくて、当日の販売ブースで『ザ・トレーディング』をお買い求めになった方もいらっしゃったとか。
エルダー博士のほうから気さくに握手を求められ、手に汗をかいて恐縮している人がいたり、緊張しながらもエルダー博士と2ショット撮影されている人もいましたね。笑
舞台裏ではドタバタ劇がありました。汗
舞台裏の控え室に会場全体を映すモニター画面があるのですが、満場のホールを見てエルダー博士も開演前から気分上々だったようです♪
もともと日本好きなエルダー博士ではありますが、直前になって博士からのリクエストが!
「エッ、受講生からの質問も受け付けるって!?」裏方スタッフたちは大慌て!
何とかギリギリ間に合わせましたヽ(≧▽≦★)
ただ限られた時間のなかで、すべての質問には対応できませんでした。ゴメンナサイ。
表には出ないドタバタがその他にもたくさんありましたが、皆さんに臨場感あるライブをご提供できたと確信しています。きっとパフォーマンスがビルドアップされることでしょう。
書籍『ザ・トレーディング』を手に記念ショット♪
最後は博士の集大成ともいえる最新著書『ザ・トレーディング』のパネルをもって、受講者の皆さんと記念撮影♪
FPOの社歴の輝かしい1ページとなったことに留まらず、日本の投資教育の歴史に刻まれる本当に素晴らしい1日となりました。受講者の皆様ありがとうございました!
これからもFPOは日本の投資家・トレーダーをしっかり応援していきます。末永くお付き合いくださいますようよろしくお願い申し上げます。
マーケットに渦巻く期待と恐怖に翻弄されるアマチュアを真のトレーダーへと導くための絶対的プロセスとは?アレキサンダー・エルダー博士によるトレーディングで成功するための4M徹底講義!
混迷する相場環境にある今だからこそ、リスク管理を含めトレーディングをしっかり勉強しよう!そのきっかけにしていただければということで、特別割引でのご提供とさせていただきます。⇒ 世界水準のトレーディングが5時間で学べる!



今回このセミナーに参加させていただけたことを大変に光栄に思います。
アレキサンダー氏は精神分析医という立場から相場に対する人間の心理を研究されていて、自分自身も精神面を重要視していることから今回のセミナーを本人より生で聞ける機会、そして実際に質問をさせていただけるタイミングがあったことがとても嬉しかったです。
実際には全員の質問には答えられないので絞り込んで数人の質問に答えてくれたのですが、質問内容に自分の質問が選ばれており、とても貴重な体験をさせていただきました。
自分はセミナーに参加することの意義は書籍では執筆されていない内容やトレードに対する姿勢や実際のアレキサンダー氏の雰囲気を感じ取るところにあると思います。
自分がとても興味をひかれたのはアレキサンダー氏のトレード環境と、ふとした時に発するトレードに対する姿勢への発言でした。
これ自体は書籍では絶対に得られない内容となるために注意深く観察させていただきました。
実際にトレードしている場所やその周りの環境、そして例をあげるとすれば、実際の発言数は少なかったですが「退屈」だという言葉を言われていました。
ジョージ・ソロス氏も言うように
「良い投資は退屈だ」
という言葉と通ずるところがあり、とても興味深かったです。
自分のトレード履歴を惜しげもなく公開し、それをヒントに自分で行動し決断し、取捨選択の意思決定を下さなければならないということを学べました。
決して自分の手法を押し付けるような言葉を発さないその態度に、やはり氏は本物であることを確信できるような内容でした。
本当にありがとうございました。


大変、勉強になりました!!
機会があれば、次回も参加したいです!!
ありがとうございました!!


本物のトレード教育家の話が聞けたことはたいへんな財産になります。


このセミナーを受講したことで、自分がリスクを負いすぎていること気付かせていただきました。
翌週すぐに持ち株を減らしたのですが、それが大正解。あのままにしてたと思うとゾッとします。本当に感謝いたします。
今回のセミナーで教えていただいたことを忘れず、着実に資産を増やしていけるよう頑張っていきます。


とても、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
大変貴重な経験をさせて頂きありがとうございました!
ポジションサイジングが気になりエルダー氏の書籍を購入
読んでいる途中に講演の開催の発表
その時青森から仕事の関係で近くに来ていた事もあり
まるで巡り合わせのように感じ出席させて頂きました!
実戦出来るように頑張ります!
ありがとうございました